Android Studio画面の見方とActivityについて
はじめに
エミュレータでアプリを実行できるようになりましたが、コードを書き始める前にもうひと準備です。
今回は
- Android Studio 画面の見方
- Activity(アクティビティ)
について紹介していきます。
Android Studio 画面の見方
まずはじめに Android Studio 画面の見方を簡単に紹介しておきます。
使いながら覚えていけば良いので、今の時点で知っておいた方が良い箇所だけ確認しておきましょう。
1. プロジェクトウィンドウ
まず画面左側がプロジェクトウィンドウです。
ここでは
- 新しくファイルを作成する
- 編集したいファイルを開く
- ファイルを削除する
などを行います。
現在は Android ビュー という形式でファイルが表示されていると思います。
Android ビューは実際のプロジェクト構造ではなく、必要なファイルを簡単に見つけられる構造になっています。
ですので全てのファイルが表示されているわけではなく、あまり使うことがない一部のファイルは非表示になってます。
Android 部分をクリックするとドロップダウンメニューが表示されるので Project に変えてみましょう。
表示形式がガラッと変わりましたね。
Project ビューでは、先ほど非表示になっていたファイルも含めた実際のプロジェクト構造でファイルが表示されます。
実際の構造を確認してみましょう。
app フォルダの上で右クリックして Open In → Explorer(Mac の場合は Finder)を押します。
AndroidStudioProjects フォルダに保存されている Sample プロジェクトが表示されました。
先ほど Project ビューに表示された形式と同じ構造になっていますね。
どの表示形式を選んでも良いですが、この講座ではよりシンプルで分かりやすい Android ビューにして進めていきましょう。
Android ビューにしてもたくさんのフォルダとファイルが表示されていますが、現時点では MainActivity.java と activity_main.xml の場所だけ確認しておいてください。
2. エディタ
次は画面右側のエディタです。ここには現在編集中のファイルが表示されます。
タブには現在開いているファイルが表示されていて、クリックすると編集するファイルを切り替えることができます。
activity_main.xml をクリックして開いてみましょう。
ここはアプリのレイアウト、つまりユーザーから見える部分を作っていく場所です。
プロジェクト作成時は「Hello World!」というテキストだけがある状態ですが、ここにボタンや画像などの View(ビュー)を置いてアプリ画面を作っていきます。
主な View には
- TextView:テキストを表示する
- ImageView:画像を表示する
- Button:ボタン
などがあります。
画面右上に「Design」「Split」「Code」という3つのタブがありますね。
Android アプリ開発ではレイアウトを XML というコードで書いていくのですが、このとき Code / Split / Design の3つの作成方法を選ぶことができます。
XML とは Extensible Markup Language(エクステンシブル マークアップ ランゲージ)の略です。簡単に言うと HTML のデータ管理バージョンです。HTML はウェブサイトの画面を作るときに使いますが、XML は主にデータを管理するときに使われます。
① Code
Code では自分で XML を書いていきます。
スッキリとした XML コードを書けることがメリットですが、慣れるまで少し手間がかかること、どのような画面になっているか確認できないことがデメリットです。
② Split
Split では、Code 画面とプレビュー画面が分割で表示されます。
左側に XML を書きながら、どのようなレイアウトになるか右側のプレビューで確認することができます。
③ Design
Design では、Palette(パレット)からボタンやテキストなどの要素を選んで、ドラッグ&ドロップで画面に置いていきます。
要素を置くと自動的に XML コードが追加される仕組みです。簡単に画面を作成できるのがメリットですが、余計な XML が追加されてしまうこともあるのがデメリットです。
どれを使うか?
Design か Split を使うのが一般的ですが、まずはスッキリとしたコードが書ける ② Split から始めるのがオススメです。
左側に書いたコードがどんな意味を持つのか、右側のプレビュー画面を確認しながら進められるので、初めてコードを書く方にも分かりやすいと思います。
まずは ②Split でレイアウトを作っていきましょう。
Activity について
先ほど「activity_main.xml はアプリのレイアウト、つまりユーザーから見える部分を作っていく場所」と紹介しました。
Android 開発では、このユーザーから見える画面のことを Activity(アクティビティ)と呼びます。
プロジェクトの作成時は1つのアクティビティしかありませんが、アクティビティはいくつでも作成することができます。
例えばクイズアプリを作ると考えてみましょう。
クイズアプリには「スタート画面・クイズ出題画面・結果画面」が必要になりそうですね。
1つの画面につき1つのアクティビティを用意すると、クイズアプリの場合は3つのアクティビティを作成することになります。
アクティビティを作成すると用意されるのが
- activity_main.xml
- MainActivity.java
の2つのファイルです。
ファイル名の main / Main の部分はアクティビティの名前によって異なりますが、アクティビティを作成すると必ずこの2つのファイルがセットで作成されます。
activity_main.xml がアプリのユーザーから見える部分であったのに対して、MainActivity.java はアプリの機能を作っていく場所です。
クイズアプリの場合
- クイズの問題をシャッフルする
- 正解・不正解を判定する
- 正解数を数える
などアプリに動きをつけるコードを MainActivity.java に書いていきます。
この講座でも複数のアクティビティを使ったアプリを開発するので、今の時点でモヤッとしていても心配しないでくださいね。
現時点では
- activity_main.xml → アプリの見た目を作る場所
- MainActivity.java → アプリの機能を作る場所
と覚えておきましょう。
次に行うこと
以上で Android Studio を使う準備は完了です。
次回からは少しずつコードを書いていきましょう!
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